エメラルド・タブレット物語(一) 一八二号

  (匂玉の謎)
 私が尊師の教えを受け始めて間もない夜、不思議な夢をみた。・・・・空は果てしなく青く、下界は見渡す限りの大平原、我が意識は緑々した密林の真唯中に飛び込んだ。気が付くと私は正座して拝礼していた。見上ると建物の入口辺で表面は雑草に包まれ、遥か彼方の連山に紫煙が一条真直ぐに上っている。一瞬可成り大掛な火が燃されているなと思った。その建物は頭の平たい四角錐のピラミッドでやがて私は二十畳の天井の低い部屋に居る、見れば中央に数メートル角の石がおいてあり、数人の頭の丸いツルツルの僧侶が囲りに居て、無言の説明を私にする。
 白い僧衣に映えて部屋全体は赤色、ここはピラミッドの内部、中央の石箱は何かしら重大な秘密であると悟れた…それ以後この夢は私の脳裡に時々浮かんでは消えた。後年、霊性の太陽、
聖シャンバラ、大直感力の著書に接し、その内容とこの夢は心の奥底で何らかの解決を私に迫っ
て、軽い一種の焦燥感に襲われ始めていた。・・・

 エメラルド・タブレット物語
      目次
  エメラルド・タブレット(一)  一八二号                七
   匂い玉の謎
  エメラルド・タブレット(二)  一八三号               一四
   匂い玉の謎
  エメラルド・タブレット(三)  一八九号               二四
   アトランチスとレムリヤ
  エメラルド・タブレット(四)  一九〇号               三〇
   アトランチスとレムリヤ
  エメラルド・タブレット(五)  一九一号               三五
   アトランチスとレムリヤ
  エメラルド・タブレット(六)  一九四号               四四
   アトランチスとレムリヤ
  エメラルド・タブレット(七)  二〇八号               五一
   アトランチスとレムリヤ
  エメラルド・タブレット(八)  二一二号               五九
  エメラルド・タブレット(九)  二一八号             六七
   幻のレムリヤ大陸
  エメラルド・タブレット(十)  二三二号             七七
   第三人種の後裔
  エメラルド・タブレット(十一) 二三五号             八三
   プレ伊勢への道
  エメラルド・タブレット(十二) 二八七号             八九
   結び
  密教と伊勢神宮         八六号             九五
  クンダリー二と伊勢神宮    一一〇号            一〇一
  クンダリー二と伊勢神宮    一一一号            一一一
  八幡伊勢のピラミッド宮    二五六号            一二〇
  八幡伊勢のピラミッド宮    二六二号            一二六
  八幡伊勢のピラミッド宮    二六五号            一三〇
  シエンシの金字塔       一七五号            一三八