････この教訓は低級神秘力の危険を知らざる者のために知るさる。
沈黙の声を聞きてこれを解する者は、瞑想の一心集中すなわちダラーナの性質を学ばざるべからず。
内的対象に無頓着なる者は、感覚の手段を求めざる可からざるにいたる。感覚の手段は、雑念の生産者ににして幻影を呼び起こす。
心は真実を裏切る最大の裏切り者なり。
弟子よ、この裏切り者を殺せ。
感じ来たれば、醒めたる時も諸形相は夢みるに等し。
多聞することを止めたとき、一なるものを認。一なるものは内なる者にして外なる声を殺す。････
････（第一 教訓より）････
沈黙の声 目次
第一････教訓（低級奇跡力の危険を知らざる者のために）
第二････二つの道（顕教と密教）
第三････七つの門（波羅密多即ち七つの美徳）
